GMO後払いを滞納するとどうなる?払えない場合の対処法
「GMO後払い(ZOZOツケ払い)」を長期滞納すると、ブラックリストに載ったり、弁護士から債権回収の通達が届いたりするリスクがあります。
最悪の場合、訴訟を起こされて財産を差し押さえられてしまう可能性も。
GMO後払いでは、支払い期限の延長や分割払いの相談に乗ってもらえないため、早急に支払うべきでしょう。
もし「他にも借金がありもう払えない…」という方は、借金の減額・免除を目指す「債務整理」も検討を。
当事務所では、無料で相談を承っておりますので、後払いや借金の滞納でお悩みの方はぜひ一度お問い合わせください。
目次 [表示]
GMO後払いを滞納するとどうなる?発生するリスク
GMO後払いを滞納した場合、滞納している期間に応じて次のようなリスクが発生します。
- 【翌日~】GMO後払いの利用が停止される
- 【翌日〜】電話や郵便などで督促が行われる
- 【2週間〜】回収事務手数料が発生する
- 【2ヶ月〜】ブラックリストに登録される
- 【2〜3ヶ月程度】弁護士委託前通告が届く
- 【6ヶ月程度】裁判を起こされる可能性がある
それぞれのリスクについて、詳しく解説していきます。
【翌日~】GMO後払いの利用が停止される
GMO後払いの支払いを滞納すると、まずは入金の確認が取れるまでGMO後払いの利用が停止される可能性があります。
すぐに入金をしたとしても、確認には2〜4営業日かかるため、すぐに利用停止が解除されるわけではないという点に注意しましょう。
引き続き利用したい場合は、早急に支払って、滞納を解消することをおすすめします。
滞納後の支払い方法は、以下の「GMO後払いの滞納後の対処法は?」の章で解説します。
なお、ZOZOTOWNでのGMO後払い(またはZOZOツケ払い)を滞納をすると、ZOZOTOWNの利用自体が制限されるケースもあるようです。
滞納を理由に、ZOZOTOWNのアカウントの取消等が行われる可能性もありますので、早いうちに滞納を解消する必要があります。
【翌日〜】電話や郵便などで督促が行われる
早ければ滞納の翌日から、運営元のGMOペイメントサービスによるメールや電話、SMS、郵便などによる督促が行われます。
SMSによる督促の例は以下です。
自宅の住所や電話番号を登録している場合は、自宅に郵便物の送付や電話連絡が来てしまいます。
特に電話による督促は、1日に複数回行われることもあるようです。
このとき、同居している家族がいると、滞納の事実がバレてしまうリスクがあるでしょう。
なお、すぐに支払ったとしても、先述のように入金確認には時間がかかるため、2〜4営業日中は入れ違いで督促が来ることがある点に注意しましょう。
【2週間〜】回収事務手数料が発生する
GMO後払いを滞納しても、遅延損害金は発生しません。
しかし、支払い期日から2週間を超えると、以下の条件で回収事務手数料が発生します。
「GMO後払い」の回収事務手数料
- 徴収金額:297円(税込)を請求金額に加算(最大3回、合計891円(税込))
- 加算時期:お支払期限を超過し、請求書を発行するごとに加算
引用:GMOペイメントサービス公式サイト「トップページ購入者様へ<GMO後払い>」
なお、「ZOZOツケ払い」は、同じ「GMOペイメントサービス」が提供していますが、厳密にはGMO後払いとは異なるサービスです。
おもな違いは返済のタイミングと借入上限額ですが、回収事務手数料も以下のように異なります。
「ZOZOツケ払い」の回収事務手数料
回収事務手数料
- 請求金額 5,000円未満:110円(税込)
- 請求金額 5,000円以上10,000円未満:165円(税込)
- 請求金額 10,000円以上:220円(税込)
引用:GMOペイメントサービス公式サイト「ZOZOTOWN ツケ払い ご利用の購入者様へ」
【2ヶ月〜】ブラックリストに登録される
2ヶ月を超える長期滞納を続けると、ブラックリストに登録される可能性があります。
- ブラックリストとは
- クレジットカードやローンの利用履歴を集約する信用情報機関(CIC・JICC・KSC)に、事故情報が登録される状態を指す。
事故情報とは、長期の滞納や債務整理など、「返済能力がない」とみなされてしまう金融事故に関する情報のこと。
実際に「ブラックリスト」というリストがあるわけではない。
事故情報が削除されるまでの5〜7年間は、新規の借り入れやクレジットカードの審査(与信審査)に落ちる可能性が高くなる。
GMO後払いやZOZOツケ払いを提供しているGMOペイメントサービスは、信用情報機関のひとつ、CICに加盟しています。
長期滞納すると、このCICに事故情報が登録される可能性が高いといえます。
その後の与信審査においてこの事故情報が参照され、「返済能力がない」と見なされます。
そのため、新規・継続にかかわらずクレジットカードの利用や借り入れができなくなるでしょう。
ブラックリストについては、以下の記事でも解説しています。
【2〜3ヶ月程度】弁護士委託前通告が届く
さらに長期的な滞納が続く場合は、「弁護士委託前通告」が届く可能性があります。
弁護士委託前通告とは、GMOペイメントサービスが債権回収(借金の回収)を弁護士に委託したことを示す書面です。
GMOペイメントサービスの場合は、ハガキやSMS、メールなどで通知が行われます。
SMSでの弁護士委託前通告の文面の例は以下のようなものです。
■2ヶ月滞納時点
お支払いが確認できない場合、弁護士委託を検討します。
後払いサービス提供:GMOペイメントサービス
■3ヶ月滞納時点
ZOZOTOWN(ツケ払い)で●●年●月●日に購入商品のお支払が確認できていません。
お支払がない場合、弁護士からの遅延損害金請求、法的措置等を行います。
後払いサービス提供:GMOペイメントサービス
また、メールでは以下のような文面で返済を求められます。
このたびは、GMO後払い決済サービスをご利用いただきありがとうございます。
下記のお買い物について、●●年●月●日現在ご入金の確認がとれておりません。
至急〇〇円のお支払いをお願いいたします。
引き続きご入金の確認が取れない場合、弁護士に回収を委託し法律に定められた遅延損害金の請求、裁判所への訴えを検討します。
また、今後のツケ払いのご利用を制限させていただきます。
このような通知が届いたということは、裁判を起こされる予兆と考えたほうがいいでしょう。
上記の通知を無視し続けていると、「弁護士法人 MartialArts(マーシャルアーツ)」という弁護士法人へ債権回収の依頼がなされます。
その後の連絡は、「弁護士法人 MartialArts」から行われることとなります。
【6ヶ月程度】裁判を起こされる可能性がある
滞納して半年程度が経過すると、弁護士法人MartialArtsに裁判や申立てを起こされ、財産を差し押さえられてしまう可能性があります。
差し押さえが執行される前には、裁判所から「支払督促」や「訴状」が送られてきます。
- 支払督促とは
- 借金や支払いの滞納があった場合に、債権者(お金を貸した側)の申立てに基づき、簡易裁判所の書記官が債務者(お金を借りた側)に支払いを命じる手続き・およびその書類のこと。
支払督促は裁判所を介した公的な手続きであり、法的な強制力をもちます。
支払督促を受け取った後も支払わずに2週間程度が経過すると、財産を差し押さえられてしまいます。
おもに差し押さえられるのは、「給与」や「預貯金」などの現金です。
給与の差し押さえが行われることで、支払いを滞納していることが勤務先にバレてしまう大きなデメリットがあります。
差し押さえを原因に従業員を解雇することはできませんが、会社にお金のトラブルを知られてしまうことを避けたい方もいるでしょう。
支払督促や訴状が届いた時点で、一刻も早く弁護士や司法書士に相談することをおすすめします。
差し押さえを回避し、借金を減額する方法についてアドバイスを受けられます。
差し押さえについて、詳しくは以下の記事でも解説しています。
GMO後払いの滞納後の対処法は?
GMO後払いの滞納後の対処法は、次の2つが考えられます。
それぞれの対処法について、解説していきましょう。
【支払い忘れの場合】請求書またはメールの案内通りに支払う
GMO後払い(ZOZOツケ払い)の滞納後の支払いは、次の方法で行いましょう。
- 請求書または督促のメールなどに記載されている電子バーコードを利用してコンビニで支払う
- 指定の銀行口座へ振り込む
もし、請求書やメールを紛失してしまった場合は、次の方法で支払えます。
GMO後払いの場合
①注文情報確認の画面で、注文時のメールアドレスを入力。
②送付されたメール内のURLにアクセスした後、「取引」を選択し、「お支払い方法選択」から支払いを行う。
ZOZOツケ払いの場合
ZOZOTOWN「注文履歴」内、該当のご注文欄にある「請求書再発行はこちら」から支払いを行う。
期限の延長や分割払いは不可
ちなみに、GMOペイメントサービスの窓口に問い合わせたとしても、支払い期限の延長や分割払いの相談には対応してもらえません。
公式サイトでも、次のように明言されています。
お支払い予定日を弊社宛にご連絡いただく必要はございません。
お支払い予定日の連絡をご希望の方は以下のフォームより支払い予定日をご入力ください。
本フォームに入力いただいても、支払い予定日を記録するのみのため、お支払い期限の延長はいたしかねます。あらかじめご了承ください。
※ご入力いただいた情報はお問合せ対応で利用いたします。
◆支払い予定日入力フォーム◆
引用:GMO公式サイト「購入者様へ<GMO後払い>」
支払期限の連絡をする必要はありません。早急に支払うことを優先しましょう。
【他にも滞納している場合】弁護士・司法書士に相談する
「GMO後払い(ZOZOツケ払い)以外にも借金があり、支払いの目途が立たない…」という方は、弁護士や司法書士に相談し、債務整理を検討しましょう。
債務整理では、GMO後払いなどの後払い系サービスだけでなく、カードローンやクレジットカードも含めたほぼすべての借金の減額・免除ができます。
- 債務整理とは
- 返済できなくなってしまった借金・支払いを、債権者との交渉や裁判所の手続きなどを介して減額・免除してもらう方法のこと。
債務整理には「任意整理」「個人再生」「自己破産」の3種類があり、減額幅やかかる期間・費用が次のように異なります。
任意整理 | 個人再生 | 自己破産 | |
---|---|---|---|
減額幅 | 原則、将来利息のカット | 1/5~1/10程度に減額 (最低100万円は返済義務が残る) |
全額免除 |
期間 | 3~6ヶ月 | 1年~1年半 | 6ヶ月~1年 |
費用 | 5万~15万円(債権者1社あたり) | 50万~80万円 | 30万~130万円 |
なかでも任意整理は裁判所を介さない方法であり、費用や手間を抑えられることから、多くの人に利用されています。
将来発生する利息のカットを目指せるため、利息が増えやすいリボ払いや消費者金融の借金に効果的です。
任意整理で減額しても支払えないほど借金が大きい場合は、より減額幅の大きい「個人再生」や「自己破産」を検討しましょう。
ただし、いずれの方法もブラックリストへの掲載などデメリットがあるため、事前によく確認してから行いましょう。
なお、訴訟を起こされてしまうと、任意整理では解決できない可能性が高いです。
なぜなら、債権者はすでに差し押さえで債権を回収する目途が立っており、任意整理に応じる必要がなくなるためです。
差し押さえを回避するには、個人再生や自己破産を申し立てたうえで、強制執行停止を申し立て、裁判所に認めてもらう必要があります。
債務整理のデメリットは以下の記事で詳しく解説しています。
借金を複数滞納しているなら弁護士・司法書士に相談を
GMO後払い(ZOZOツケ払い)だけではなく、複数の借金や支払いを滞納している場合は、弁護士や司法書士に相談することをおすすめします。
借金を減額・免除できる債務整理をはじめ、生活再建の方法についてアドバイスを受けられるでしょう。
また、弁護士・司法書士に債務整理を依頼すれば、以下のようなメリットもあります。
- 最短即日で督促をストップできる
- より良い条件で和解できる可能性がある
- 家族や職場にバレにくい
大きなメリットは、やはり「日々の督促から解放される」点です。
債務整理の依頼後は、最短即日で債権者からの督促を止められるため、交渉や手続きが完了するまで実質的に返済する必要がなくなります。
月々の返済に当てていたお金を、生活費や債務整理のための費用に回すことが可能になるでしょう。
当事務所では、債務整理や借金問題に関するご相談を何度でも無料で受け付けております。
もし返済しきれない借金でお悩みの場合は、まずはお気軽にご相談ください。
ご依頼者様のご収入・返済状況をお伺いしたうえで、最適な借金の解決方法をご提案します。
GMO後払いで滞納した人の体験談
滞納額 | 1〜5万円程度 |
---|---|
滞納回数 | 複数回 |
滞納期間 | 半年以上 |
何度かZOZOTOWNで買い物をし、「ZOZOツケ払い」や「GMO後払い」を利用していました。
お金周りの管理が得意でなく、税金や携帯料金の支払いを優先し、いつしかZOZOツケ払いやGMO後払いを滞納することが増えてしまいました。
滞納をしてからは、電話やSMSでの督促が行われました。
その間、ZOZOTOWNを利用することもできなくなった時期もありました。
滞納をしてから2ヶ月程度経過すると、SMSや郵便物などで「弁護士に委託する」「法的措置を検討する」といったような連絡がきました。
追われているような焦りもあり、ようやくそこで支払いをする決意をしました。
幸い、滞納額は多くても5万円程度と決して支払えない額ではなかったため、早いうちに完済できました。
その頃には滞納から3ヶ月程度が経過しておりましたが、実際に訴訟や差し押さえなどの連絡はありませんでした。