楽天カードのリボ払いがやばいと言われる理由と対処法は?
楽天カードのリボ払いがやばいといわれている理由は、金利が年15%と高く利息が増えやすい点にあります。
これは銀行のカードローン(年12〜14.5%程度)よりも高い値です。
ほか、「月々の返済額が低いと残高が減りにくい」「気軽に使いやすい」など、リボ払いの仕組みにも原因があります。
また、楽天カードの契約時などに、知らないうちにリボ払いになっていたというケースも。
このような状況から抜け出すためには、月々の返済額を増やしたり、繰り上げ返済や一括返済で早期に完済する必要があります。
「毎月支払っているけど残高がなかなか減らない…」場合には、任意整理も検討しましょう。
任意整理では、将来発生する利息のカットや、月々の返済額の減額が見込めます。
当事務所は相談無料で、ご状況に合わせたリボ払いの解決策を提案いたしますので、お気軽にお問い合わせください。
目次 [表示]
楽天カードのリボ払いがやばいといわれる理由は?
楽天カードのリボ払いがやばいといわれているおもな理由は以下のとおりです。
それぞれ見ていきましょう。
金利が年15%と比較的高い
まず第一に、リボ払いの金利が高く、手数料(利息)が増えやすい点が挙げられます。
リボ払いの金利(手数料率)は年15%で、これは銀行のカードローンの金利(12〜14%程度)と比較すると高い水準です。
リボ払いの手数料の計算式は以下のとおり。
リボ払いの手数料 = 利用残高 × 金利 ÷ 365*(日) × 利用日数
*うるう年は366
例として、利用残高が50万円・金利15.0%とした場合の1ヶ月分の手数料をみてみましょう。
50万円×0.15÷365×30=6,164円
となります。
対して、銀行のカードローンの金利(12%)で計算すると、利息は以下のとおり。
50万円×0.12÷365×30=4,031円
上記の例では、3%の金利の違いで、1,233円の利息の差が発生します。
利用残高が増えれば、差額はさらに大きくなるでしょう。
月々の返済額を低く設定すると残高が減りづらい
月々の返済額を低くできるのはリボ払いのメリットですが、同時にデメリットでもあります。
なぜなら、月々の返済額を低くすると、それだけ利用残高が減りにくくなり、完済まで長い時間を要するためです。
先述したように、借入期間が長いほど、リボ払いの手数料は増えてしまう仕組みです。
例として、楽天カードのリボ払いを、月々最低限の返済額で完済するまでのシミュレーションをしてみましょう。
利用残高:20万円
月々の返済額:3,000円 + リボ手数料
支払回数 | 月々の返済額 | 利用残高 |
---|---|---|
1回目 | 5,500円(うちリボ手数料2,500円) | 19万7,000円 |
2回目 | 5,462円(うちリボ手数料2,462円) | 19万4,000円 |
3回目 | 5,425円(うちリボ手数料2,425円) | 19万1,000円 |
(中略) | ||
65回目 | 3,100円(うちリボ手数料100円) | 5,000円 |
66回目 | 3,062円(うちリボ手数料62円) | 2,000円 |
67回目 | 2,025円(うちリボ手数料25円) | 0円 |
返済総額:28万4,571円
参考:楽天カード公式サイト「ショッピングリボ払い返済シミュレーション」
この例では、1回目の返済額が5,500円ですが、うち2,500円が手数料の支払いに充てられます。
5,000円程度を払っても、そのうち3,000円ずつしか残高は減らないのです。
このように、毎月の返済額を低く設定すると、残高が減りづらくなり、返済も長期化してしまいます。
ピンチに気づきにくい
リボ払いは、利用残高が膨れ上がっていてもピンチに気づきにくい支払方法です。
基本的に、リボ払いの支払いは口座からの自動引落になっています。
月々口座から一定額が引き落とされていればよいため、明細も確認せず、元金が減っていないことに気づきにくいのです。
たとえ20万円の利用残高に対し月々3,000円しか返済できていなかったとしても、カード自体は問題なく利用し続けられます。
そのことに安心し、「きちんと返済できている」と思い、リボ払いでの買い物を続けてしまうケースが多いのです。
上限額まで利用してしまい、店頭でカードを使えなくなったことで、ようやくリボ払いの利用残高が膨れ上がっていたことに気づくケースも多いです。
利用残高が大きくなると、月々発生する利息も高額になりますので、早急に対処する必要があります。
気軽に利用しやすい
楽天カードに限った話ではありませんが、手持ちのカードで気軽にリボ払いを利用できてしまう点も、「やばい」といわれる原因のひとつ。
買い物をするときは店頭で「リボ払いで」と伝えればよいだけですし、楽天カードの公式サイトであるe-NAVIからもリボ払いの設定が可能です。
そのため、月々の支払いを抑えたいときについリボ払いを利用してしまい、そのままリボ払いを継続してしまうケースも多いのです。
知らないうちにリボ払いに設定してしまっていることがある
気づかないうちに「自動リボサービス」に登録してしまい、いつの間にか残高が増えてしまっているケースも。
リボ払いは、本人の同意なしに登録されることはありません。
そのため、「勝手にリボ払いになっている…」という場合は、以下のような原因が考えられます。
- 契約時に「自動リボサービス」に間違えて申し込んだ
- 「自動リボサービスを利用すればポイント還元」といったキャンペーン時に申し込んだ
- 個人情報の更新時などに「自動リボサービスのご登録」にチェックを入れた
リボ払いになっているかどうかの確認方法は、e-NAVIのトップページの「自動でリボ払い」から確認できます。
もし自覚なくリボ払いを利用していたとしても、それまでに発生したリボ残高はなくならないため、早期に支払方法の変更をすることをおすすめします。
楽天のリボ払いを解除する方法は?
では、ここからリボ払いの設定を解除する方法をみていきましょう。
リボ払いの設定の解除は、以下の2通りあります。
- e-NAVIで解除する
- 自動音声専用ダイヤルで解除する
e-NAVIで解除する
楽天カードの会員ページであるe-NAVIにログインし、「お支払いサポート」や「お支払い方法」から「自動リボ払い」を選択し、解除できます。
自分が「自動リボ払い」を設定しているかどうかは、e-NAVIのトップページの「サービスご利用状況」から確認しましょう。
自動音声専用ダイヤルで解除する
自動音声専用ダイヤル(0120-30-6910)に連絡をし、以下の手順で解除ができます。
1.メニューのガイダンスで「2」の支払関連を選択
2.「カード番号」、「生年月日」を入力
3.「5」の自動リボ登録・解除を選択
参考:楽天公式サイト「自動リボサービス」の登録を解除する方法を知りたい」
リボ解除時点の残高は引き続きリボ払いでの返済になる
楽天カードの「自動でリボ払い」を解除すると、今後の支払いは「一括払い」または「分割払い」となります。
ただし、解除時点までに利用した分の残高は、引き続きリボ払いの方式で返済する必要があります。
残高を一括請求をされる心配はありませんが、手数料(利息)自体は発生し続けますので、早期の完済を目指しましょう。
もしこの利用残高を返済しきれない場合、次に説明する「リボ払いから抜け出す方法」を検討しましょう。
楽天カードのリボ払いから抜け出す方法は?
楽天カードのリボ払いから抜け出すための方法は以下のとおりです。
- 任意整理を行う
- 繰り上げ・一括返済を利用する
- 月々の返済額を増やす
それぞれみていきましょう。
任意整理を行う
もしリボ払いの残高や手数料が膨れ上がり、毎月返済をしても残高が減らない場合には、借金の減額手段のひとつ「任意整理」も視野に入れましょう。
- 任意整理とは
- 債権者と直接交渉をし、将来発生する手数料(利息)のカット・返済期間の延長を目指す方法。
リボ払いによって将来発生する手数料(利息)をカットし、元金のみ返済という内容で和解交渉を目指します。
任意整理した場合のシミュレーション
ここからは、実際に任意整理をした場合と、そのまま返済し続けた場合を比較してみましょう。
以下は、利用残高100万円の場合の例です。
そのまま返済を続けた場合 | 任意整理を行った場合 | |
---|---|---|
月々の返済額 | 3万1,500円(初回) | 1万6,666円 |
返済期間 | 7年2ヶ月 | 5年 |
利息 | 48万3,155円 | 0円 |
返済総額 | 148万3,155円 | 100万円 |
参考:楽天カード公式サイト「ショッピングリボ払い返済シミュレーション」
※あくまで一例です。この通りにならない可能性もあります。
上記の例では返済総額に「48万3,155円」もの差が出ています。
このように、リボ払いで発生する手数料は、任意整理で大幅に減額できる可能性があります。
もし任意整理をご検討の際は、当事務所の無料相談もご利用ください。
いくら減額できるか、どんなデメリットがあるかなど、事前にご説明いたします。
リボ払いを任意整理するべきケースについては、以下の記事で解説しています。
繰り上げ・一括返済を利用する
もし手元のお金に余裕があるのであれば、一括返済や繰り上げ返済などを行い、手数料(利息)が膨れ上がらないうちに完済を目指しましょう。
お金に余裕のある月だけ繰り上げ返済を行うだけでも、手数料(利息)の発生を減らせます。
月々の返済に追加で繰上返済をすることで、元金を確実に減らすことができ、完済までの時間を短縮できます。
繰り上げ返済の方法
e-NAVIの「リボ残額のおまとめ払い」か、オペレーターによるチャットサポート
で繰り上げ返済の申込が可能です。
一括返済の方法
e-NAVIの「リボ残額のおまとめ払い」か、自動音声専用ダイヤルもしくはチャットサポートにて手続きが可能です。
自動音声専用ダイヤルの場合は、0120-30-6910(無料)電話連絡をし、音声案内にしたがって操作すればOKです。
上記電話番号が利用できない場合は、092-474-9255(有料)へ連絡をしましょう。
リボ払いの一括返済についてはこちらの記事でも解説しています。
月々の返済額を増やす
繰り上げ返済はできないものの、「月々数千円だったら増額できる…」という場合には、月々の返済額を増やしてみる方法もあります。
元金の返済に充てられるお金が増えることで、早期の完済を目指せます。
返済額の増額は、e-NAVIの「リボお支払いコースの変更」で行えます。
とはいえ、リボ残高が多すぎる場合には、少額の増額では効果が薄いでしょう。
返済できないリボ払いがある方は弁護士・司法書士へ相談を
もし楽天カードのリボ残高や手数料が膨れ上がり、返済しても終わりが見えない状況であれば、弁護士・司法書士に任意整理の相談をしましょう。
依頼をすれば、楽天カードからの督促をストップすることができます。
さらに、和解交渉が終わるまでの3〜6ヶ月の間は返済も止まります。
月々の返済を一時的に実質ゼロにできるため、その間に生活の立て直しを図ることも可能です。
当事務所は、相談を何度でも無料で受け付けておりますので、お気軽にお問い合わせください。