2020.11.10更新

リボ払いからカードローンに借り換えたほうがマシ?デメリットはないの?

リボ払いの返済がふくらんでしまった、どうしよう…

カードローンに借り換えた方がまだいいみたいだけど、本当かな?

リボ払いのままでは元金が減りにくいため、ムダな利息を払わずに完済するために、カードローンに借り換える方法があります。

確かにカードローンの金利がリボ払いの金利よりも低い場合は、借り換えによって利息負担が減り、返済がラクになる可能性があります。

ただし、毎月の返済額を少なくすることで返済期間が長期化し、結果的に多くの利息を払うことになるケースもあります。

この記事では借り換えのメリット・デメリット、具体的なシミュレーション、そもそも返済が苦しい場合の対処法などについて解説します。

リボ払いは借り換えたほうがマシ?どこに借り換えればいいの?

借り換えとは、金利が低い金融機関から新しく借りたお金で現在抱えている借金を返済し、それ以降は新たに借り入れた金融機関へ返済を続けていく方法のことです

とはいえ、リボ払いの借り換えメリットが期待できるのは、以下の条件を満たしている場合のみです。

リボ払いの借り換えメリットが期待できるケース

  1. 現在のリボ払いの金利が他のローンよりも高い場合
  2. 複数社への支払いがある場合

それでは、借り換え先にはどんなところがあるのか、リボ払いとどんな違いがあるのかについて、具体的に解説していきます。

リボ払いからの借り換え先にはどんなところがある?

リボ払いからの借り換え先には、カードローンやフリーローン、おまとめ専用ローンなどがあります

これらの多くはリボ払いよりも金利が低いため、借り換えによって総返済額が下がるなどのメリットがあると考えられます。

カードローンとは

クレジットカード会社や消費者金融、銀行などによる個人向け融資サービスです。

コンビニのATMや銀行から現金を引き出すことができるのはもちろん、ネットからの借入(振込)も可能です。

利用限度額の範囲内なら、何度でも借入ができます

フリーローンとは

その名のとおり、借りたお金の用途を問わない「自由に使える」ローンのことです。

ただし、事業のための借入や投資を目的とした借入はできません。

おまとめ専用ローンとは

複数ある借入先をひとつにまとめるためのローンのことです

ひとつの金融機関から融資を受け、その他の借入をすべて精算して、借入先を一社にまとめます。

借入先が一本化することで管理がしやすくなりますし、金利差があれば総返済額を減らす効果も期待できます。

リボ払いと他のローンの違いは?

リボ払いとカードローン、フリーローン、おまとめ専用ローンには、さまざまな違いがあります。

カードローン、フリーローン、
おまとめ専用ローンの特徴
    リボ払い カードローン フリーローン おまとめローン
使い道 原則自由 原則自由 原則自由 おまとめのみ
借入条件 ・要審査
・担保や保証人は不要
・要審査
・担保や保証人は不要
・要審査
・担保や保証人は不要
・要審査
・担保や保証人は不要
金利 年4.4~18.0%程度と幅広い
・利用限度額や会社によって変わる
年1.5~18.0%程度と幅広い
・利用限度額や会社によって変わる
年6.0%前後が多い
・取引状況により金利優遇を受けられる場合もある
約2.0~18.0%程度と幅広い
・利用限度額や会社によって変わる
借入回数 利用限度額以内なら何度でもOK 利用限度額以内なら何度でもOK 1回
※以降は返済のみ
1回
※以降は返済のみ
返済方法 ・口座振替、ATM入金 振込、インターネット振込など
・臨時返済も可
・口座振替、ATM入金 振込、インターネット振込など
・臨時返済も可
・口座振替、ATM入金 振込、インターネット振込など
・臨時返済も可
・口座振替、ATM入金 振込、インターネット振込など
・臨時返済も可

使い道

リボ払いはクレジットカードの支払方法のひとつとして、ショッピングもしくはキャッシングで利用でき、キャッシングの使い道は原則自由です。

カードローンとフリーローンも原則自由で、用途は問いません。

しかし、おまとめローンは借入をまとめる専用のローンであるため、それ以外に使えません

借入条件

安定した収入があり、毎月返済ができることが最低条件であり、さらに審査に通る必要があります

なお、審査基準は金融業者ごとに違いがあり、独自の基準を設けていることも少なくありません。

延滞や債務整理の経験があり、信用情報機関に事故情報が登録されている(=ブラックリストに載っている)場合には、審査に通ることは困難でしょう。

金利

金融業者や利用限度額、取引状況によって異なります。

借入回数

カードローンは利用限度額の範囲内なら、繰り返し借入できます。

フリーローンとおまとめローンは1回で、あとは返済するのみです

返済方法

銀行口座からの引き落とし(口座振替)、ATMからの入金・振込、インターネットバンキングからの振込などで返済できます。

毎月の返済に加え、臨時返済(繰り上げ返済)も可能な会社がほとんどです

リボ払いを借り換えするメリットとは?

リボ払いからカードローンなどに借り換えるメリットには、以下が考えられます。

1 金利が下がる可能性がある

一般的にカードローンの金利は年1.5〜18.0%であり、クレジットカードのリボ払いの金利は年15.0〜18.0%程度が標準です

したがって、借り換えるだけでリボ払いよりも金利が下がる可能性があります。

2 返済総額を減らせる可能性がある

毎月の返済額は借入残高によって決まっていることが多いものですが、利用額が同じであれば、金利が下がった分だけ返済総額を減らせます

また、臨時返済などの繰り上げ返済を組み合わせるなどして効率よく返済していけば、減額効果はさらに上がります。

3 借入残高を把握しやすくなる

自分がいくら借りているのか、わかりづらいのがリボ払いです。

借り換えれば借入残高を把握しやすくなりますし、返済先が一本化するためカードローンなどの支払いだけになります

返済日が月1回になることで、お金の管理がしやすくなるのもメリットです。

リボ払いからの借り換えが効果的なケースをシミュレーション

リボ払いからカードローンへ借り換えすることでメリットがあると考えられる2つのケースをみてみましょう。

  1.  リボ払いの金利が18%程度の場合
  2.  複数社への支払いがあり、合計額が100万円以上の場合

ただし、これ以外にもメリットがあるケースが考えられます。

また、返済条件等はカードの種類などによって違います。

事前に借り換え前と借り換え後をシミュレーションして、どれくらいメリットがあるのかを確認するとよいでしょう。

1 リボ払いの金利が18%程度の場合

リボ払いの金利が年18.0%程度の場合は、それよりも上限金利が低いカードローンなどに借り換えることで、返済総額を減らせます。

借り換えシミュレーション

たとえば60万円のショッピングリボの返済を借り換える場合をシミュレーションしてみましょう。

借り換え前

リボ払い:金利は年18.0%、元金1万円+利息を返済

借り換え後

カードローン:金利は年14.0%、利息を含んだ元利均等返済払いで毎月2万円を返済

借り換え前 借り換え後
元金 600,000円 600,000円
支払利息 272,784円 142,775円
総返済額 872,784円 742,775円
初回返済額 17,377円 20,000円
返済差額 - -139,009円
返済回数 59回 38回

シミュレーションの結果、毎月の返済額は借り換え後の方が増えてしまうものの、総返済額は139,009円も少なくなりました

返済回数も59回から38回に減り、期間としては1年9ヶ月の短縮となりました。

2 複数社への支払いがあり合計額が100万円以上の場合

複数社からの借入総額が比較的高額で、なおかつ申込時の希望枠通りの借入ができた場合は、返済総額が減るだけでなく、返済期間も短縮できます。

その理由は、借入限度額(利用可能枠)が高いほど、金利が低くなるためです。

借り換えシミュレーション

たとえばA社から50万円、B社から45万円、C社から50万円のキャッシングをリボ払いで利用していた場合を考えてみましょう。

借り換え前

リボ払い:金利は年18.0%、利息を含んだ元利均等返済払いで毎月1万円ずつ返済

借り換え後

カードローン:金利は年13.6%、利息を含んだ元利均等返済払いで毎月3万円を返済

借り換え前A 借り換え前B 借り換え前C 借り換え後
元金 500,000円 450,000円 500,000円 1,450,000円
支払利息 431,021円 304,833円 431,021円 401,837円
3社支払利息 - 1,166,875円 - -
総返済額 931,021円 754,833円 931,021円 1,851,837円
3社総返済額 - 2,616,875円 - -
毎月の返済額 10,000円 10,000円 10,000円 30,000円
初回返済総額 - 30,000円 - -
返済差額 - - - -765,038円
返済回数 94回 76回 94回 62回

毎月の返済額は借り換え後も借り換え前と同じ3万円ですが、金利が下がったことで返済総額は765,038円も少なくなりました

返済回数では最高94回のものを62回分、期間にして2年8ヶ月の短縮となりました。

要注意!リボ払いの借り換えにはデメリットもある

リボ払いからカードローンへの借り換えには以下のようなデメリットがあります。

1 金利が上がる可能性がある

カードローンなどの金利は、利用限度額によって異なります。

利用限度額は審査によって決まるため、もし利用限度額が低く設定されれば、結果的にリボ払いよりも高い金利となる可能性があります

カードローンの金利の例(アコムの場合)
利用限度額 金利
501万〜800万円 年3.0〜4.7%
301万〜500万円 年4.7〜7.7%
100万〜300万円 年7.7〜15.0%
1万〜99万円 年7.7〜18.0%

2 返済総額が上がる可能性がある

借入残高に応じて設定される毎月の返済額が少なければ毎月の負担は少なくなりますが、返済が長期化してしまう可能性があります。

これは、毎月の返済額に占める元金の割合が下がった場合も同じです。

仮に利息が下がったとしても、返済が長期に及ぶことで利息総額が上がり、結果的に返済総額が上がってしまうリスクがあります

せっかく借り換えをしても、返済が長期化すれば未返済残高が多いままになり、借入額によっては、将来、住宅ローンを組む際に審査に影響する場合も考えられます。

リボ払いからの借り換えがうまくいかないケースをシミュレーション

カードローンに借り換え後、毎月の返済額が少なく設定された場合は、結果的にリボ払いよりも返済総額が上がってしまうため要注意です

100万円のショッピングリボの返済を借り換える場合をシミュレーションしてみましょう。

借り換えシミュレーション

借り換え前

リボ払い:金利は年18.0%、元金2万円+利息を返済

借り換え後

カードローン:金利は年14.0%、利息を含んだ元利均等返済払いで毎月2万円を返済

借り換え前 借り換え後
元金 1,000,000円 1,000,000円
支払利息 379,680円 509,511円
総返済額 1,379,680円 1,509,511円
初回返済額 32,295円 20,000円
返済差額 -129,831円 -
返済回数 49回 76回

前の見出しで紹介した「リボ払いの金利が18%程度の場合」と、少しだけ設定を変えてシミュレーションみました。

借り換え前の返済額が「元金2万円+利息返済額」の場合、借り換え後の返済額が「利息を含んだ元利均等返済払いで毎月2万円」とあまり変わらないように見えても、総返済額・返済回数ともに増えてしまうことがわかりました。

借り換え前と後で金利差があっても、メリットが得られないことがあるのです。

リボ払いから借り換えする場合の注意点

リボ払いからカードローンなどへの借り換えをする場合は、以下の点に注意しましょう。

1 審査に通らない可能性もある

審査基準は公開されていませんが、クレジットカードよりカードローンの審査の方が厳しいといわれています

カードローンの申込条件は、年齢が20〜60歳代で、安定した収入があることです。

以下の場合は、審査に通らない可能性があります。

  • 過去に滞納をしたことがある
  • 過去に債務整理をしたことがある
  • 短期間のうちに複数のカードローンに申し込んだ
  • 他社からの借入件数・金額が多い

そのほか、転職直後など勤続期間が短い場合も、安定した収入がないとみなされるケースがあるので注意しましょう。

2 希望通りの金額を借りられるとは限らない

利用限度額は審査によって決定するため、希望通りの金額が借りられない場合もあります。

貸金業者には「総量規制」というルールがあり、銀行もこれに準じたルールで自主規制を行っています。

リボ払いは総量規制には含まれませんが、その他の借入がある場合は、現在の借入額と新規の希望限度額の合計が年収の3分の1以下にならなくてはなりません。

また、初めてお金を借りる場合は、利用限度額が10〜50万円になることが多いといわれているため、現在の借入額をカバーするだけのお金を借りられない可能性があります。

3 1社のみ・少額の場合は借り換え効果が薄い

リボ払いが1社のみ・少額の場合は、借り換えの効果があまり期待できません。

そのため、借り換えせずに繰り上げ返済などを取り入れた方が早く完済できる可能性があります

4 上限金利がリボ払いより高いローンは選ばない

前述の通り、初回の借入では上限金利が適用されることが多いため、金利が年15.0〜18.0%のカードローンでは、借り換えの効果があまり期待できません

5 毎月の返済額は減らさない

金利の低いローンに借り換えても、毎月の返済額が現在よりも少なければ、返済総額が増えてしまうリスクがあります。

また、毎月の返済額に占める元金の割合が下がった場合も同じです。

そのため、繰り上げ返済などの臨時返済を組み合わせるなどして、現在と同額もしくはそれ以上を返済したほうがよいでしょう

現在のリボ払いが苦しくて毎月の返済額を減らしたい場合は、借り換えよりも債務整理など別の手段の方が適している可能性があります。

リボ払いの返済が苦しい場合は、「任意整理」という方法もある

現在のリボ払いが苦しく困っているのなら、「任意整理」という選択肢もあります。

借り換えは借金を借金で返す方法であり、返済に困っている際の根本的な解決法にはなりません

しかし、「任意整理」という債務整理をすれば、借金そのものの根本的な解決も可能です。

任意整理のメリット・デメリット
メリット
  • 将来利息がカットされ、元金のみを返済すればよくなる
  • やむを得ない事情があれば、特定の借入先のみを交渉の対象にできる
  • 保証人に迷惑をかけずに手続きできる
  • 原則的に家や車を手放す必要はない
  • 借金の理由を問われない
  • 家族や会社に比較的知られにくい
  • 督促や取り立てをストップできる
任意整理のメリット・デメリット
デメリット
  • 信用情報機関に事故情報が完済後約5年間登録され、クレジットカードの新規作成やカードローンなどからの新規借入が難しくなる
  • 和解の条件が厳しい企業が増えてきている

任意整理は借入先と交渉し、将来利息をカットするなどして、無理せず返済できるようにする方法のことです。

リボ払いの高い利息によって返済が苦しい場合は、任意整理によって返済の負担が軽減される可能性があります

裁判所を通さない方法であるため、手続きにかかる時間や費用は、比較的に少なくすみます。

借り換えによって返済負担が軽減されず、完済の見通しがつかない場合ときには、検討してみるとよいでしょう。

借金の悩みは弁護士や司法書士に相談して最適な解決方法を見つけよう

すでに複数のリボ払いがあって完済の見通しが立たない
延滞しているので借り換えの審査にも落ちてしまった

といったケースでも、弁護士や司法書士に相談することで次のようなメリットが期待できます。

  • 自分の状況に合った解決方法を法律の専門家の視点から提案してもらえる
  • 任意整理が必要な場合も、手続き終了までサポートしてもらうことが可能
  • 弁護士や認定司法書士に依頼した時点で金融機関からの請求や取り立てが止まる
  • 家族などに秘密にしたい場合も配慮してもらえる

法律事務所(弁護士)や法務事務所(司法書士)の中には、無料で相談に乗ってくれる事務所もあります。

返済でつまずいている場合は、まずは無料相談を検討してみてはいかがでしょうか?

この記事のまとめ

リボ払いを借り換えた場合のメリットは以下のとおりです。


  • 総返済額を抑えることができる
  • 返済先を一本化することができる
  • お金の管理がしやすくなる
  • 返済額が少なくなれば、生活にゆとりが生まれる
  • 多重債務から解放される

ただし、状況によっては借り換えではメリットが得られないケースもあります。

また、返済そのものが立ち行かなくなっていることもあるかもしれません。

返済が困難な場合は、借り換えとともに任意整理を検討してもよいでしょう。

まずは弁護士や司法書士などに相談し、自分にあった手段を探していきましょう。

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