2020.03.26更新

任意整理は保証人にどう影響する?保証人が負うリスクと対処方法とは

任意整理を行いたいけれど、保証人に迷惑をかけたくない
任意整理をしたら、家族の保証人になることは出来るのかな

任意整理にまつわる保証人についての悩みを持たれる方は多いと思います。

任意整理を行うと、保証人にも何かしらの影響はあります。
また、任意整理を行うことで、自分も保証人になれなくなります。

この記事では任意整理を行うと保証人にどう影響するのか、などについて詳しく解説します。

保証人がいる任意整理と保証人の関係

任意整理をすると保証人にはどのような影響があるのでしょうか。

任意整理をすると保証人に請求がいく

保証人がいる場合、その後の借金の返済については原則として保証人が責任を持つことになります。

つまり、借金をした人への請求はストップし、その代わりに保証人へ請求が行われるわけです。

保証人は、本来払わなくてもよかったはずの借金を負うことになるので、後の生活に影響が出てくることは否めません。

保証人と連帯保証人とは

保証人とは、お金を借りた人が返済を行わない場合に、お金を借りた人に代わって返済する義務を負う人のことです。

保証人がついている借金であれば、本来借金を返済する人が返済できない状態に陥った場合、保証人に請求が行くことになります。

任意整理の場合は、整理を行う債務を選ぶことができるので、保証人がついている債務を任意整理の対象から外せば、保証人に請求がいくことはありません。

保証人には、「保証人」と「連帯保証人」の2種類があります。

保証人は「催告の抗弁権」、「検索の抗弁権」、「分別の利益」という3つの権利を持っています。

しかし、連帯保証人はこのような権利を持っていません。
つまり、連帯保証人はお金を借りた人と同じくらい重い責任を負うことになるわけです。

保証人の持つ権利やリスクについては「自己破産で保証人が追うリスクと保証人に迷惑をかけない対処法を解説」で詳しく説明しています。気になる方は参考にしておくといいでしょう。

任意整理で保証人に極力迷惑をかけない方法

任意整理は、保証人に極力迷惑をかけずに借金を返済することができます。
いくつか方法をご説明します。

整理対象債務から外す

保証人への迷惑を避けたい場合は、保証人が付いた借金を任意整理の対象から外すことで、保証人に請求が行くことはなくなります。

例えば、A社からの借金に保証人が付いていて、他にB社、C社からも借金しているとき、A社を任意整理の対象から外してB社、C社だけを手続きすれば、保証人には請求はいきません。

ただし、除外したA社の借金は減額の対象にはなりません。

専門家に相談する

保証人がついている借金の債務整理を行う際には、その保証人との人間関係も考え、慎重に方法を選ぶ必要があります。

保証人をめぐるトラブルは出来れば避けたいものですが、債務整理の知識に長けていないと、一人で考えていてもいい解決法はなかなか見つかりません。

債務整理の経験が豊富で法律にも詳しい専門家であれば、対処法や具体策を掲示してくれますので、保証人への影響で困ったときには弁護士や司法書士などの専門家に相談することをおすすめします。

保証人と連名で債務整理する

保証人と連名で任意整理を行うことで、保証人に請求がいく心配がなくなります。

この場合、自分が全て金融業者等との合意内容通りに返済をできれば、保証人に借金の返済義務が生じることはありません。

ただし、一緒に任意整理をした保証人も、借金をした本人同様に信用情報機関に登録される「ブラックリスト入り」の状態になります。
そうなると保証人も借金をした人同様に、カードの作成ができない等、事故情報が登録されるリスクを避けることはできません。

保証人が任意整理すると保証人から外される

ブラックリスト入りすると保証人になることもできません。

連名であっても連名でなくても、任意整理をした人が借金の保証人になっている場合は、その保証人から外れることになります。

保証人が同時に任意整理をすると保証人はどうなる?

保証人と借金をした人が同時に任意整理を行うと、保証人の以降の生活にどのような影響が生じるのかについて、説明しましょう。

信用情報に登録される

任意整理をすると、保証人も事故情報として信用情報機関に5年間記録が残ります
事故情報が登録されている機関は、例えばクレジットカードが作れなくなるなど、基本的に審査が必要な手続きはできなくなります。

住宅ローンは組めなくなる

保証人が住宅ローンの借り入れをする際にも、信用情報機関への照会は避けて通れません。
信用情報機関へ照会した結果、過去5年以内に任務整理を行ったという情報が載っていれば、それは事故情報として取り扱われます。

審査において不利な条件となりますので、保証人が住宅ローンを組むことは難しくなります。

賃貸住宅の契約はできる

保証人が同時に任意整理を行った後でも、保証人は賃貸住宅の契約が可能です。
事故情報が影響するのは、お金を借りる時の審査においてです。

アパートを借りるなどの賃貸契約においては信用情報機関を照会して審査することがないので、保証人の事故情報の履歴は関係なく契約を結ぶことが可能です。

基本的に保証人になれなくなる

保証人になる人が過去に任意整理などを行っていた場合、それが事故情報として信用情報機関へ登録されていますので、保証人が審査に通ることはできません。

なお、お金を借りる際には、お金を借りる人だけではなく、保証人に関しても信用調査を行います。

保証人になれない契約として次のようなものが考えられます。

  1. 銀行からの高額な借り入れ
  2. 保証人を必要とする住宅ローン
  3. 未成年のクレジットカード申し込み
  4. 奨学金

です。

なお奨学金には、「機関保証」といった保証人不要の奨学金も存在します。

まとめ

任意整理で保証人に迷惑をかけたくないとき、


  • 保証人付の借金を整理の対象から外す
  • 保証人と連名で任意整理する

などの方法で、保証人に極力迷惑をかけないようにすることができます。


保証人に迷惑がかかるとなれば、それまで大切に築いてきた人間関係にも影響する可能性がありますので、任意整理をするかどうかの判断は丁寧に進めた方が無難です。


判断に困ったときには、一人で抱え込むことなく専門家への無料相談などを利用して、有意義な解決法を見出すようにしましょう。

関連記事

任意整理は内緒でできる?家族に知られずに借金問題を解決する方法

「任意整理は内緒でできるの?」「家族に知…

任意整理後はローンを組めない?返済中に任意整理するとどうなるの?

「任意整理後はローンを組めない?」 「ロー…

CTA_B確認

借金の残高が減らない...利息を計算する方法と完済に向けてすべきこと

「毎月借金を返しているのに、なかなか残高が減らない……」。 そ…

任意整理で減額できるのはいくら?減額対象の支払いとポイントを解説

「任意整理をするとどのくらい減額できるのかな?」 「