2020.05.28更新

任意整理の和解ってどんなこと?注意点や和解できない場合とは?

任意整理の和解って、何を決めるの?
和解までにやることって、面倒なのかな

任意整理で借金を減らせることはなんとなくわかっていても、任意整理に伴う「和解」のことまではよくわからないという人も少なくないでしょう。

任意整理の和解とは、借金の返済の額や、返済期間について金融業者と話し合って、和解前の貸金契約よりも返済しやすい条件に作り直すことです。

この記事では、任意整理の和解について、

  • 相談から返済開始までの流れ
  • 取り決めるべき内容
  • 和解をうまく進めるポイント

などについて詳しくお伝えします。

和解をした後でも油断してはいけないことなどについても解説しますので、是非確認しておきましょう。

任意整理で行われる和解とは?

和解は、今後の返済内容を決めるための重要な通過点になります。
どのような流れで手続きを進めるのかご説明します。

任意整理は和解交渉が不可欠

任意整理には借金を減額する手続きが伴いますので、貸金業者にとっては面白い話ではありません。

そこで、貸金業者とは折り合いをつけて和解をするための話し合い(和解交渉)が必要になります。

貸金業者が和解を考える理由

和解に消極的な貸金業者が、なぜ和解交渉をしようとするの?
という疑問があるかもしれませんが、貸金業者にも任意整理で和解をする根拠があります。

業者にとっての最悪の事態は、返済がゼロになってしまうことです。
合意した和解条件に従って返済さえしてもらえば、ある程度の返済は確保できます。

自己破産で借金返済が帳消しになるよりは、任意整理でもいいから少しでも多く回収したいという思いもあるので、納得のいく条件であれば和解しようとするのです。

債務整理の専門家は和解交渉のプロでもある

素人には難しく思われがちな債務整理関連の法律を知り尽くしていて、貸金業者と対等に交渉できるのは、専門家である弁護士司法書士です。

専門家は、和解交渉のプロと言ってもいいでしょう。

プロは、客観的で現実的な視点から返済計画を立て直すので、返済の見通しがつきやすくなります。 法律を知っている専門家からの説明は、業者に対して説得力があります。

業者側としても、素人が交渉に臨むよりも、専門家の説明の方が納得できるので、和解の話し合いに乗ろうという姿勢になり、結果として合意にもこぎつけやすくなるのです。

和解するためには、専門家が交渉にあたる意味は大きいと言えるでしょう。

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借金減額診断とは、借金をいくら減らせるか簡単に診断できるツールです。

診断フォームを送信後、お電話にて診断結果をお伝えします。

減額診断は司法書士が運営しており、匿名/無料で行うことができますので、安心してご利用いただけます。

任意整理で和解するまでの流れ

専門家への相談から和解成立までの標準的な流れは以下の通りです。

  1. 相談
  2. 受任契約締結
    ここで返済と督促がストップします
  3. 財産状況・借金の詳細な調査
  4. 和解案の作成
  5. 業者との交渉
  6. 和解契約の成立
    返済再開
    相談から返済開始までの期間は3~6ヵ月。
    ここから3~5年かけて完済。

交渉開始から和解まで、弁護士・司法書士が業者に対応しますので、借金をしている人が業者と直接やり取りすることはありません。

任意整理の和解で決めること

任意整理の和解交渉では、借金をした人が生活に負担のないように、次の項目を中心に返済の条件を話し合います。

返済総額

和解以降に生じる利息をカットすることで返済の総額を下げて返済しやすくなるように交渉します。

利息は、貸金業者やクレジットカード会社の場合は14%~18%の間が相場です。
本来は返済期間に増えていくはずだった利息額をカットできれば、借金をしている人の負担を大きく減らせます。

返済方法

任意整理後の3~5年間をかけて完済できるように計画します。
当初の貸金契約よりも長い返済期間を設定して分割払いにするのが通常です。

返済期間の延長と利息のカットの相乗効果で、月々の支払額を任意整理前よりも減らせるように交渉していくのです

返済は、支払い代行を専門家の事務所が行う場合もあり、その場合は支払の時に業者との直接のやり取りをしないで済みます。

期限の利益喪失

「期限の利益」があることで、借金をしている人は「●月●日までは支払わなくてもよい」と主張できます。(利益がある)
この日にちを過ぎる(期限の利益喪失)と延滞扱いになり、なんらかのペナルティーが発生します。

任意整理の和解でも、定められた返済を延滞すると期限の利益を喪失することが盛り込まれます。 一般的に、貸金業者が延滞を了承するのは1回までで、2回延滞すると殆どのケースで業者から全額一括請求が行われます

また、期限の利益を喪失すると、その時から延滞利息(遅延損害金)が発生して、延滞利息分は返済総額に上乗せされます。

債権債務の清算

任意整理後の返済総額は、任意整理前から比べると少なくなります。
少なくなった返済総額を、和解で合意した条件通りに債務者が全額支払えば、任意整理前に定めていた借金額はすべて清算されてなくなることを記載します。

「任意整理で●●●株式会社からの借金問題が解決した」と確定するために必須の重要な項目です

和解をしても生活後に制限されることがある

和解が成立したからといって、生活で何も制限されないわけではありません。

任意整理が行われた場合、信用情報機関に事故情報として登録されます。
これがいわゆるブラックリスト入りです。

和解してもその後の生活で影響を受けること

信用情報機関に登録されると、その後5年間~10年間は次のようなことが制限されます。

  • 新たな金融機関からの借り入れができない
  • クレジットカードは使えなくなる(会員の利用規約上)
  • 新しいクレジットカードはつくれない
  • 携帯電話端末の割賦払いができない
  • 新しい住宅ローンは組めない
  • 契約の内容により、保証人になれないなど制限されることがある

和解した後にも影響を受けずにいられること

一方で、次のようなことは制限されません。

  • プリペイド式クレジットカード・デビットカードの作成は可能
  • 既に持っている同様のカードを利用し続けることも問題ありません。

  • 携帯電話の契約そのものが制限されるわけではない
  • 今ある番号を使い続けることは可能です。

  • 所有する持ち家を没収されないようにできる
  • 対象の債務から住宅ローンを外せば、ローンの支払を継続しながら持ち家を手放さなくて済みます。

  • 乗っていた車を処分せず使い続けられる
  • オートローンを任意整理の対象から外せば、車を手放さなくて済みます。

和解後に生活に影響があっても任意整理には意味がある

債務整理によりブラックリストに載ることは、少なからず生活上のデメリットにはなります。 ですが、延滞している時点で既に事故情報は載ってしまいます。

それよりも、早く任意整理の手続きを踏むことで、督促が止まる、月々の返済の負担が減るといったメリットがあります

目の前の借金問題をいかに速やかに解決するかの方が重要です。

任意整理の和解交渉の中では、より生活しやすい条件を探ることもできますので、借金問題は放っておかず早めに解決策を検討しましょう。

任意整理の和解が難しい場合もある

任意整理で多くの場合は和解できるのですが、次のような場合には、業者と折り合いがなかなかつかず和解が難しくなることがあります。

任意整理の和解が難しい場合

  • 借り入れをしていた期間が短い
  • 本当に返す気があったかどうか疑われてしまい、利息のカットなどの条件が折り合わず拒否されてしまうことがあります。

  • 債権に担保が付いている
  • オートローンなどは、担保権(借金の肩代わり)を実行したほうが回収が早いので、業者が拒否するケースがあります。

  • 貸金業者等の会社が任意整理に応じない方針である
  • 滅多にありませんが、相手が交渉する姿勢がない場合は和解が難しくなります。

任意整理がそもそも向いていない

任意整理以外の手段を選択したほうが解決につながりやすいケースがあります。

  • 借金の額が大きすぎる
  • 計画した返済期間が長すぎる
  • 収入の見通しが安定しない

これらのケースだと、交渉相手である貸金業者等は、返済の見通しが確実でないと考えることが多く、提示された和解条件に応じにくいのです。
借金や生活基盤が任意整理に向いていない場合は、他の手続きを検討するのも1つの方法と言えるでしょう。

任意整理で和解できなくても専門家を頼るメリット

もし和解できなかったら、専門家に相談する意味ってあるの?

任意整理で和解できなかったとしても、専門家に相談をするメリットには次のようなことがあげられます。

専門家は、任意整理ができるかどうかの見通しを素早く判断できます。


専門家は、どの債務整理が適切かと、どうやって進めたらよいかを教えてくれます。


専門家は、個人再生や自己破産のような、裁判所で行う難易度の高い手続きもサポートしてくれます。

もし任意整理が難しいとしても、経験値の高い専門家は他の解決策も熟知している債務整理のプロです。

借金問題は、放っておくと利息の負担が上乗せされ悪化していく一方です
専門家は、相談する方の状況に応じて解決を図っていきますので、早めに相談することをおすすめします。

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借金減額診断とは?

借金減額診断とは、借金をいくら減らせるか簡単に診断できるツールです。

診断フォームを送信後、お電話にて診断結果をお伝えします。

減額診断は司法書士が運営しており、匿名/無料で行うことができますので、安心してご利用いただけます。

まとめ

任意整理は貸金業者等との和解が必須の債務整理手続きです。


和解内容には、


  • 返済総額・・・利息のカットなどで元の契約より減額
  • 返済期間・・・期間を延ばすことにより、元の契約より月々の返済額を減額

などの条件が盛り込まれます。


和解する際には、借金をした人が、任意整理前の貸金契約より返済しやすい条件になるように話をまとめていきますが、そこで業者と合意するには、法律的な知識や経験が必要です。


早めに交渉を進めることで、和解後の生活の負担を軽減できる場合もありますので、まずは弁護士や司法書士などの専門家への相談を検討してみましょう。

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